フォローアップ研修「成年後見と医療」を開催

NPO法人 市民後見センターはままつ

2020年03月02日 13:05

 連日、新型コロナウイルスに関連した報道に、この先どうなっていくのか、どんなことまで影響が出るのかと未知なことへの不安が深まります。出来ることは自身を守り、感染を広げない努力をすることでしょうか。




 さて先日、2月26日にフォローアップ研修 「成年後見と医療」が開催されました。出席者は21名。講師は当NPOの副理事長の鎌江房子さんと、同じく副理事長の伊藤二三さんの2名でした。
 


 前半は、伊藤さんから以前、被保佐人が救急搬送された時の病院とのやり取りで、保佐人として戸惑ったことを報告されました。

 最初に、「保佐人」というものが認知されていない。身元保証人や同意書の署名、説明や手術の立ち合いの要請、個室への入院の件(こちらが希望しなければ差額ベッド料金は支払わなくていいんです!)など。

 成年後見人等としてそれぞれ出来る事と出来ない事があり、特に医療に関することは、病院側から言われてしまうとどう判断すればいいか迷うこともありますが、どのように対応したか、実例を出して解り易く丁寧にお話くださいました。



 後半は、鎌江さんが厚生労働省のガイドラインを基に、後見人等としてどう判断し、どう行動するべきか、「いっしょに学びましょう」と勉強会の形式でスタートしました。

 看護師でもある鎌江さんは医療現場に詳しく、まだまだ現実の医療機関では後見制度等知らない人も多いし、このガイドラインを読んでいない人も多いのではと。でも、医療機関が身寄りのない人や意思決定が困難な人をどう支援するのか。後見人として「ガイドライン」を基に、被後見人を支援していくことが良いのではとのお話でした。
 
 成年後見人は日頃被後見人がどんな意思・意向をもっているか、どんなことが好きか等知っておくと、本人の意思を尊重した支援ができ、判断もし易くなると思います。病院とは自分や家族等身近な人も係る機会があり、知っておくと心強いと思いました。

 新型コロナウイルス、インフルエンザ、花粉症等々、試練が続きます。くれぐれもご自愛ください。

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